「いままで企業内のコラボレーションといえば、メッセージング、スケジュール管理、電子掲示板、ドキュメント共有といった機能を備えるグループウェアが主役でした。しかし、いまそれが大きく変わろうとしています。

いま開発中の企業内コラボレーションツールの多くが、TwitterやFacebookのように、つぶやきとタイムラインを中心としたマイクロブログ的なユーザーインターフェイスを備えているのです。画面を並べてみましょう。」

企業内コラボレーションのTwitter化 - Publickey

以下の企業向けコラボレーションツール(サービス)の画面が比較されています。

・セールスフォース・ドットコムの「Salesforce Chatter」(現在β公開中)

・IBMが開発中と伝えられている「Project Vulcan」

・マイクロソフトの「Office Talk」(開発中)

・シスコの「Cisco Quad」

・SAPが開発中の「SalesOnDemand」

企業向けSNSはイマイチ浸透しなかったけど、今度はソーシャル機能単体じゃ無くて、ビジネス支援のアプリケーション又はサービス群と協調するTwitterライクなミニブログ、という位置づけである事が大きな違いでしょうか。

企業向けSNSがイマイチ浸透していない理由の一つに、既存システムとの親和性があると思います。既にOpenIDでSSO(シングルサインオン)を実現してます、とかいう先進的な企業は、あまり聞いたことがありません。

最も企業内で普及している認証サービスは、多分Microsoft社のActive Directoryでしょう。

ただActive DirectoryはWEBサービスとの連携という意味ではイマイチです。

殆どの企業は、グループウェアを導入していたらそのアカウントは別に持っているんじゃないでしょうか。そこに仮に後付けでSNSをポンと立てても、アカウントを覚える数が増えるので面倒くさくなって使わなくなってしまうんじゃ無いでしょうか。

そういう意味では、Salesforce.comのChatterにはちょっと期待しています。