一応ソフトウェアのエンジニア的な仕事をさせて頂いていると、見えないものを見ると言うか、形の無いものを捉まえる必要に迫られたり、それらを言語化して説明したり、時には未来を予測したりと、そういう事も求められる事もあったりします。

ビジネス上のコミュニケーションを全てファクトベースで行えればいいのだけれど、まぁソレが出来るのは規模のなせる技でして、中小企業においては結構推測や想像を交えたりせざるを得ない場合の方が多いのです。

人間だれしも全知全能じゃないし間違いもあれば思い込みもあるけど、ある人の発言の確度が例えば95%位なら、その人の発言は「信用できる」と思ってもらえると思う。エンジニアもまた然り。

実際は発言の確度を定量的に観測するのは困難なので、あくまで概念的な話なわけだけれど。

コミュニケーション、特に複数人でのインタラクティブなコミュニケーションにおいては応答性とかも割と重要だったりするので、確度をある程度犠牲にしてでも、テンポやリズム、議事進行等のスムーズさに軸足を置く場合も勿論ある。そういう場合に、発言の精度が落ちたとしても、言っている本人は確証がない事を発言した事は認識出来るはずなので、まあ後で調べて訂正すればいいと思う。

仮に普段から70%位、まあ数字はテキトーだけど、その精度でしか発言が出来ない人がいたとして、その事に無自覚だったとしする。

仮にそういう人がチームの中で働いたりすると、チームの構成員のリソースを無駄遣いすることになると思う。

7、8割がた本当の事言っている筈だけど、本当の事を言っていても、ほんまかいな?とイチイチ疑ったり確認したりするオーバーヘッドがあるからコミュニケーションコストがすげー無駄。

自分も結構考え無しに発言する傾向があるので自戒をこめて。

また、自分から見て凄いな、と思う人でもこれまた全知全能では無いので、やっぱりたまに錯誤や勘違い、間違えもする事もある。だから盲信せず自分の意見は言わなきゃダメな訳です。お互いの為に。もっと若いうちにこの真理に気付けたら良かったと思うです。

オチは有りません。